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疲れが取れないあなたへ。パフォーマンスを上げる食事と栄養素
疲れは「余白のなさ」からのメッセージ
「最近、疲れが取れないんです」
このような相談を、私たちヒューマンフィットネス東浦では毎日のようにいただきます。朝起きても体が重い、仕事中の集中力が続かない、休日もだるくて何もする気が起きない。こうした慢性的な疲労は、実は単なる体調不良ではありません。
私たちが大切にしている理念に「心と体に余白を」という言葉があります。この「余白」とは、急なストレスや予期せぬ負荷がかかったときに、それを受け止められる体力と、素早く回復できる力のことです。疲れが取れない状態というのは、この余白がほとんどゼロになってしまい、心も体もギリギリの状態で毎日を過ごしている証なのです。
代表の檜垣は、健康経営アドバイザーおよび健康経営トレーナーの資格を持ち、企業や個人の健康づくりを長年サポートしてきました。その経験から確信していることがあります。それは、健康は「コスト」ではなく「投資」だということです。
特に食事は、あなたの体という「生産資源」を維持するための、最も重要な投資です。今回は、疲れを取るだけでなく、日々のパフォーマンスを最大化するための食事戦略について、当ジムの食事指導の考え方をもとに詳しくお伝えしていきます。
なぜ疲労回復が企業の「経営課題」なのか
疲れは生産性の大敵です
「疲れくらい誰でもあるでしょう」と思われるかもしれません。しかし、私たちが企業の健康経営をサポートする中で見てきた現実は、もっと深刻です。
慢性的な疲労は、次のような問題を引き起こします。
- 集中力が続かず、ミスが増える
- 創造的なアイデアが浮かばなくなる
- 判断力が鈍り、重要な決断を先延ばしにする
- 腰痛や肩こりが悪化し、仕事の効率が落ちる
- イライラしやすくなり、人間関係にも影響が出る
ある企業の管理職の方から、こんな相談を受けたことがあります。「最近、部下の表情が暗くて、ミスも増えている。残業は減らしているのに、なぜかパフォーマンスが上がらないんです」と。
話を聞いてみると、その職場では効率化のために昼休みを短縮し、デスクで簡単に済ませる文化が根付いていました。つまり、食事をおろそかにしていたのです。食事の質と時間を見直すだけで、チーム全体の雰囲気が変わったと後日報告をいただきました。
健康は未来への投資です
少子高齢化が進み、働き手が減っていく日本において、一人ひとりが元気に働き続けることは、企業の成長だけでなく、社会全体の持続可能性にとって不可欠です。
私たちが健康経営の視点を大切にしているのは、健康づくりが個人の努力だけの問題ではないからです。企業が従業員の健康に投資し、一人ひとりが自分の体を大切にする。この両輪がそろって初めて、持続可能な働き方が実現します。
疲れが取れない状態を放置することは、将来の病気リスクを高めるだけでなく、今この瞬間の生産性を損なっています。食事による疲労対策は、目の前の成果を上げるための、最も費用対効果の高い投資なのです。
メタボと疲労の悪循環を断ち切る
当ジムには「健康診断で引っかかってしまい、このままではまずい」という方が多く来られます。メタボリックシンドロームや肥満は、体に慢性的な負担をかけ、疲労感を増大させます。
そして困ったことに、疲れていると運動する気力が湧かず、食事も適当になりがちです。すると体重が増え、さらに疲れやすくなる。この悪循環に陥っている方を、私たちは数え切れないほど見てきました。
だからこそ、当ジムでは運動指導と食事指導を同時に提供しています。運動で体を動かせば、食事から得た栄養がより効率的に使われます。逆に、適切な食事を取れば、運動を続けるためのエネルギーと回復力が得られます。この相乗効果が、悪循環を断ち切る鍵なのです。
パフォーマンスを上げる食事の3つの原則
私たちがパーソナルコーチングで食事指導を行う際、必ず押さえている3つの原則があります。難しい理論ではなく、誰でも今日から実践できる内容です。
原則1:食べるタイミングが疲れを左右する
「何を食べるか」と同じくらい大切なのが「いつ食べるか」です。
午後2時頃、急激に眠くなったり集中力が切れたりした経験はありませんか。これは昼食後の血糖値の急上昇と急降下、いわゆる「血糖値スパイク」が原因です。
血糖値が急激に上がると、体は慌ててインスリンというホルモンを大量に分泌し、血糖値を下げようとします。すると今度は血糖値が下がりすぎて、強い眠気や疲労感、イライラを引き起こすのです。
これを防ぐためには、吸収が穏やかな炭水化物を選ぶことが重要です。白米よりも玄米や雑穀米、うどんよりも蕎麦。食物繊維が多く含まれる食品を選ぶことで、血糖値の上昇が緩やかになり、エネルギーが長時間安定して供給されます。
また、運動後の栄養補給のタイミングも見逃せません。当ジムで推奨しているタバタトレーニングのような高強度の運動を行った後は、筋肉のエネルギー貯蔵が枯渇しています。この状態で適切に栄養を補給できるかどうかが、翌日の体調を大きく左右します。
運動直後の30分以内に、タンパク質と糖質を適度に摂取することで、疲労回復のスピードが格段に上がります。プロテインドリンクとバナナ、おにぎりと魚など、手軽に準備できるもので十分です。
原則2:体のメンテナンスに必要な栄養素を意識する
疲労は、体の細胞や組織が受けたダメージの蓄積です。このダメージを修復し、体の機能を正常に保つためには、特定の栄養素が欠かせません。
まず重要なのがタンパク質です。タンパク質は筋肉だけでなく、ホルモン、免疫細胞、赤血球など、体のあらゆる組織を作る材料です。特に在宅リモートワークなどで運動量が減っている方は、意識的にタンパク質を摂らないと、筋肉量が減り、基礎代謝が落ちて疲れやすくなります。
目安としては、体重1キログラムあたり1グラム程度のタンパク質が必要です。体重60キロの人なら、1日60グラム。卵1個で約6グラム、鶏胸肉100グラムで約20グラムと覚えておくと便利です。
次に重要なのが、ビタミンとミネラルです。特にビタミンB群は、食べ物からエネルギーを取り出すために不可欠です。ビタミンB群が不足すると、いくら食べてもエネルギーに変換されず、疲れが取れません。
豚肉、レバー、納豆、卵などに多く含まれていますので、これらを意識的に食卓に取り入れましょう。
また、ビタミンCやEは、体内の酸化ストレスを軽減する働きがあります。酸化ストレスとは、体が「サビつく」ような状態で、疲労の大きな原因です。野菜や果物を毎食取り入れることで、この酸化ストレスを抑えることができます。
マグネシウムも見落とせません。マグネシウムは、エネルギー代謝や筋肉の収縮、神経の伝達に関わる重要なミネラルです。不足すると、疲れやすくなるだけでなく、足がつったり、イライラしやすくなったりします。海藻類、ナッツ類、大豆製品に多く含まれています。
原則3:水分補給と食事の習慣化が鍵
どれだけ完璧な食事メニューを知っていても、それを続けられなければ意味がありません。知識を実際の行動に変え、習慣化することこそが、疲れにくい体を作る最大の鍵です。
まず見落とされがちなのが水分補給です。体の約60%は水分でできており、わずか2%の脱水でも集中力が低下し、疲労感が増すことが分かっています。
「喉が渇いたら飲めばいいでしょう」と思われるかもしれませんが、喉の渇きを感じた時点で、すでに軽い脱水状態です。特にデスクワークの方は、仕事に集中していると水を飲むことを忘れがちです。
目安としては、1日1.5リットルから2リットル程度の水を、こまめに分けて飲むことをお勧めします。コーヒーやお茶には利尿作用があるため、水分補給としてカウントしないほうが安全です。
また、規則正しい食事時間を保つことも重要です。不規則な食事は、自律神経のバランスを乱し、疲労を慢性化させます。
朝食を抜いたり、夜遅くにドカ食いしたりすると、体内時計が狂い、睡眠の質も低下します。できるだけ毎日同じ時間帯に食事を取ることで、体のリズムが整い、疲れにくくなります。
当ジムでは、パーソナルコーチングを通じて、お客様一人ひとりの生活習慣に合わせた食事プランを提案しています。健康アンケートや身体機能チェックをもとに、無理なく続けられる方法を一緒に見つけていきます。
知識を与えるだけでなく、実際にできるまで伴走すること。これが私たちの食事指導の特徴です。
食事と運動を組み合わせた総合的なアプローチ
当ジムの強みは、食事指導と運動指導を切り離さず、一体として提供していることです。この総合的なアプローチこそが、疲労の根本的な解決につながります。
時短トレーニングで運動を習慣化する
「疲れているから運動できない」「時間がないから続かない」
こうした声をよく聞きます。確かに、疲れているときに長時間の運動は難しいでしょう。だからこそ、当ジムではタバタトレーニングのような時短トレーニングを推奨しています。
タバタトレーニングは、20秒の高強度運動と10秒の休憩を8セット繰り返す、わずか4分間のトレーニングです。短時間でも高い効果が得られるため、忙しい方でも続けやすいのです。
運動を始めると、最初は確かに疲れます。しかし、適度な運動による疲労は「良い疲れ」です。この良い疲れが、夜の質の高い睡眠を促し、結果として食事から得た栄養素の回復効果を最大化します。
実際、運動習慣のない方が週2回のトレーニングを始めると、1か月ほどで「朝の目覚めが良くなった」「疲れにくくなった」という声をいただきます。これは、運動と食事の相乗効果が表れている証拠です。
場所を選ばないオンライン指導
在宅リモートワークが増えた現代、通勤がなくなって運動量が激減したという方が増えています。当ジムでは、そうした方のために遠隔でオンライン体操も提供しています。
自宅にいながらプロの指導を受けられるので、天候や時間に左右されず、運動を継続できます。食事で得たエネルギーを、効率的に使える体を作るためには、継続的な運動が欠かせません。
場所を選ばず、自分のペースで続けられる環境を整えることも、私たちの大切な役割だと考えています。
地域の健康づくりへの貢献
私たちの活動は、個人や企業へのサポートにとどまりません。東浦町をはじめとする地域全体の健康増進にも力を入れています。
第1回東浦健康ラン・ウォークの開催など、地域の方々が気軽に参加できる健康イベントを企画しています。ランニングやウォーキングは、特別な道具もいらず、年齢を問わず続けられる素晴らしい運動です。
また、YouTubeチャンネルでは2200人を超える方々に登録いただき、運動や健康に関する情報を発信しています。多くの方に支持していただけているのは、私たちの指導内容が実際に役立ち、信頼されている証だと自負しています。
疲れにくい体は一日にして成らず
ここまで、疲労回復とパフォーマンス向上のための食事戦略についてお伝えしてきました。最後に、私たちがお伝えしたいことをまとめます。
健康は最優先の投資である
疲れを放置することは、あなた自身の人生の質を下げるだけでなく、家族や職場の人たちにも影響を及ぼします。健康を「いつかやろう」の後回しリストに入れるのではなく、今すぐ取り組むべき最優先の投資として考えてください。
特に食事は、毎日必ず行う行為です。その食事を少し意識するだけで、体は確実に変わります。完璧を目指す必要はありません。今日の昼食に野菜を一品追加する、夕食のご飯を玄米に変えてみる。そんな小さな一歩から始めればいいのです。
知識を行動に変える伴走者として
私たちヒューマンフィットネス東浦は、知識を提供するだけのジムではありません。お客様一人ひとりの生活環境や目標に寄り添い、実際に行動が変わるまで徹底的に伴走します。
健康経営コンサルティングやパーソナルコーチング(食事指導含む)では、健康アンケートや身体機能チェックをもとに、あなただけのオーダーメイドプランを作成します。そして、できるまで、習慣になるまで、一緒に歩み続けます。
心と体に余白を作る生き方
私たちが目指すのは、単に疲れを取ることではありません。ストレスや負荷がかかったときに、それをしなやかに受け止められる「余白」を、あなたの心と体に作ることです。
その余白があれば、急な残業も、家族の用事も、自分のやりたいことも、すべてに対応できる余裕が生まれます。人生をもっと豊かに、もっと楽しく生きるための土台。それが健康なのです。
疲れが取れないと感じているあなた。今こそ、ご自身の食事と運動を見直すタイミングです。一人で悩まず、私たちと一緒に、疲れにくい体、パフォーマンスの高い体を作っていきましょう。
東浦町および近隣地域の皆様へ
ヒューマンフィットネス東浦は、東浦町をはじめ、大府市、刈谷市、知立市、阿久比町、半田市、東海市、知多市を含む地域の皆様の健康経営とパフォーマンス向上をサポートしています。
健康経営支援プログラム、パーソナルコーチング(食事指導含む)、企業向け健康づくり研修など、様々なメニューをご用意しています。
「最近、疲れが取れない」「社員の健康が心配」「運動を始めたいけど何から始めればいいかわからない」
そんなお悩みがあれば、まずはお気軽にご相談ください。あなたの「心と体に余白を」作るお手伝いをさせていただきます。
お問い合わせ:TEL 090-4264-6609

