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健康経営はなぜ「コスト」ではなく「投資」なのか?未来の成果への戦略的視点
こんにちは。ヒューマンフィットネス東浦です。
今日は、企業の経営者や人事担当の方からよくいただく質問について、お話ししたいと思います。それは「健康経営って、結局コストがかかるだけじゃないの?」という疑問です。
実は、この質問こそが、多くの企業が健康経営で成果を出せない最大の理由なんです。健康管理を「費用」として見るのではなく、「未来の成果を生み出す投資」として捉えることで、企業の在り方は劇的に変わります。
私は健康経営アドバイザーおよび健康経営トレーナーとして、数多くの企業様をサポートしてきました。その経験から言えるのは、健康への投資は必ず企業に大きなリターンをもたらすということです。
この記事では、なぜ健康経営が投資なのか、そして具体的にどのような成果が得られるのかを、実例を交えながら解説していきます。
健康を「コスト」と見なす従来の考え方の問題点
見えないコストが企業を蝕んでいる
多くの企業で、こんな悩みを抱えていませんか。
「腰痛や肩こりで、社員の集中力が落ちている気がする」 「健康診断の結果が年々悪化していて、このままでは心配だ」 「せっかく福利厚生制度を導入したのに、利用率が低くて効果が見えない」
これらは全て、私がこれまで企業様からお聞きしてきた実際の声です。
実は、これらの問題を放置することで発生する「隠れたコスト」は、想像以上に大きいのです。例えば、慢性的な腰痛を抱えた社員が、本来1時間で終わる仕事に1時間半かかってしまう。これを「プレゼンティーイズム」と呼びます。出勤はしているけれど、本来のパフォーマンスを発揮できていない状態です。
ある企業様では、社員10名のうち3名が慢性的な疲労と肩こりに悩んでいました。一見すると「よくあること」に思えますが、計算してみると驚くべき損失になります。1日あたり1人30分の生産性低下でも、年間で考えると膨大な時間のロスになるのです。
「心と体に余白を」が生まれた理由
私たちヒューマンフィットネス東浦の経営理念は「心と体に余白を」です。
この理念は、多くの現場を見てきた中で生まれました。余白のない状態、つまり心身ともにギリギリまで追い込まれた状態では、人は本来の力を発揮できません。ちょっとしたトラブルで体調を崩したり、ストレスで判断を誤ったりします。
ある製造業の企業様では、若手社員が次々と辞めていくという深刻な問題を抱えていました。詳しく話を聞くと、長時間労働と運動不足で心身の余裕がなく、小さなストレスが積み重なって限界に達していたのです。
健康への投資を怠ることは、このような「余白のなさ」を生み出し、結果的に大きなコストとして企業に跳ね返ってくるのです。
健康経営で直面する3つの経営課題
課題1:生産性の低下という見えない損失
健康問題が引き起こす最大の課題は、生産性の低下です。
オフィスワークが中心の企業様から「最近、社員の集中力が続かない」というご相談をよくいただきます。特に在宅リモートワークが増えてから、この傾向は顕著になりました。
自宅での作業環境が整っていないと、腰痛や肩こりが悪化します。痛みがあると、どうしても集中力が途切れてしまいます。会議中にも「腰が痛くて座っているのがつらい」という状態では、良いアイデアも生まれません。
また、自律神経の乱れも大きな問題です。不規則な生活や運動不足で自律神経が乱れると、疲れが取れにくくなり、常に疲労感を抱えた状態で仕事をすることになります。これでは、質の高い仕事はできません。
課題2:健康リスクの増大による財務負担
「健康診断の結果、いよいよほっとけないぞ」という状況に直面している企業も少なくありません。
特にメタボリックシンドローム、いわゆる「メタボ社員」の増加は深刻な問題です。メタボは単なる見た目の問題ではありません。糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病のリスクが高まり、将来的に医療費の増大や休職のリスクにつながります。
ある企業様では、40代の管理職の方が突然入院され、2ヶ月間の休職を余儀なくされました。その方は健康診断で数年前から注意を受けていたにもかかわらず、忙しさを理由に対策を先延ばしにしていたそうです。結果として、企業は一時的な人員不足と代替要員の確保というコストを負担することになりました。
健康問題は、いつか必ず財務的な負担として企業に返ってきます。
課題3:人材の定着率低下という深刻な損失
「また若手が辞めてしまった。なかなか人材が定着しない」
これは、多くの中小企業が抱える切実な悩みです。
人材の採用と教育には、膨大なコストがかかります。せっかく育てた人材が辞めてしまうと、そのコストは全て無駄になってしまいます。そして、若手が辞める理由の多くは、職場環境への不満やストレス、将来への不安です。
健康経営は、単に体力づくりをするだけではありません。心の健康、つまりメンタルヘルスを守ることも重要な要素です。Well-beingな社会の実現、つまり従業員一人ひとりが心身ともに健康で幸せに働ける環境を作ることが、人材定着の鍵となります。
実際に、当ジムのプログラムを導入していただいた企業様からは「社員の表情が明るくなった」「退職者が減った」という嬉しい報告をいただいています。
健康を「投資」として捉える4つのリターン
リターン1:生産性向上という即効性のある成果
健康への投資で最も早く実感できるのが、生産性の向上です。
私たちが推奨しているのが「時短トレーニング」の考え方です。忙しいビジネスパーソンが続けられるように、短時間で最大の効果を出すトレーニング方法をご提案しています。
例えば、タバタトレーニングという手法があります。これは20秒の高強度運動と10秒の休憩を8セット繰り返すだけ、わずか4分間のトレーニングです。短時間でも心肺機能と筋力を効率的に高められるため、忙しい経営者や管理職の方々に人気があります。
また、遠隔でもオンライン体操で元気になれるプログラムも提供しています。在宅リモートワークの方でも、朝のミーティング前に10分間、画面越しに一緒に体操するだけで、その日の集中力が大きく変わります。
ある企業様では、朝礼時に5分間のストレッチを導入したところ、午前中の作業効率が20%向上したというデータが出ました。たった5分の投資で、これだけの効果が得られるのです。
運動習慣化は、時間の投資というより、むしろ時間を生み出す投資なのです。
リターン2:リスク低減による長期的な安定
健康への投資は、将来のリスクを大きく減らします。
私たちは、身体機能チェックや健康アンケートを使って、まず現状を正確に把握します。データに基づいて、一人ひとりに最適な運動指導プログラムやパーソナルコーチング、食事指導を提供します。
例えば、健康診断でメタボと指摘された方には、具体的な改善プランを立てます。「痩せる運動」というと、多くの人が激しいトレーニングを想像しますが、実は日常生活の中での工夫が最も効果的です。
食後の運動は、血糖値の急上昇を抑える効果があります。昼食後に15分間の散歩をするだけでも、メタボ改善に大きな効果があります。こうした知識を「ヘルスリテラシー」と呼びます。
健康づくり研修を通じて、社員の皆さんがヘルスリテラシーを身につければ、自分で正しい健康管理ができるようになります。これは、企業にとって長期的に大きな資産となります。
専門家による一時的なサポートではなく、社員一人ひとりが自立して健康を管理できる。これこそが、真の「投資」の成果です。
リターン3:組織力強化という無形の資産
心と体に余白のある従業員は、仕事へのモチベーションが高く、困難にも柔軟に対応できます。
ストレスが溜まると、お腹が空いていないのに食べてしまうという方がいます。これは、ストレスによる自律神経の乱れが原因です。運動によって自律神経を整えることで、こうした不健康な習慣を改善できます。
私たちは、地域イベントとして「東浦健康ラン・ウォーク」を開催しています。これは、東浦のマラソン大会を復活させたいという思いから始まった取り組みです。
このようなイベントに企業として参加することで、社員同士の横のつながりが強化され、チームワークが向上します。共通の目標に向かって一緒に汗を流す経験は、職場での連帯感を高める効果があります。
実際に、ある企業様では社内でウォーキングチームを作り、定期的に参加してくださっています。その結果、部署を超えたコミュニケーションが活発になり、業務上の連携もスムーズになったそうです。
組織力の強化は、数字では測れない大きな投資リターンです。
リターン4:企業ブランド向上という競争力
健康経営に取り組む企業は、採用市場でも有利になります。
現代の求職者、特に若い世代は、給与や待遇だけでなく、働きやすさや企業文化を重視します。「この会社は社員の健康を大切にしている」というメッセージは、優秀な人材を惹きつける大きな魅力となります。
また、取引先や顧客からの評価も高まります。社員の健康を大切にする企業は、製品やサービスの質も高いという信頼感を与えられます。
これは、長期的に見て企業の競争力を高める重要な投資なのです。
投資を成功させる「徹底伴走支援」という戦略
継続こそが成功の鍵
健康経営で最も難しいのは、継続することです。
多くの企業が、最初は意気込んで様々な施策を導入しますが、3ヶ月、半年と経つうちに、だんだんと形骸化してしまいます。なぜでしょうか。
それは、一人ひとりの状況に合わせた柔軟な対応ができていないからです。
私たちヒューマンフィットネス東浦の強みは、「徹底伴走支援」です。単に最初にプログラムを提案して終わりではなく、継続的に関わり続けることで、確実な成果につなげます。
例えば、冬場は体が凝り固まりやすい季節です。そんな時期には、特別なストレッチプログラムを提案します。急な残業が増えた時期には、より短時間でできるメニューに切り替えます。
マイペースに受講できる健康動画サイトも用意していますので、出張が多い方や不規則な勤務の方でも、自分のペースで続けられます。
データで見える化する成果
努力が報われていることを実感することは、モチベーション維持に不可欠です。
定期的な身体機能チェックで、数値の改善を確認できます。「3ヶ月前と比べて、柔軟性が20%向上しました」「体脂肪率が3%下がりました」といった具体的なフィードバックが、次への意欲につながります。
健康アンケートでは、疲労感やストレス度合いなど、主観的な感覚の変化も追跡します。「最近、疲れにくくなった」「朝の目覚めが良くなった」という声は、数値以上に大切な成果です。
これらのデータを蓄積し、企業全体の健康状態の推移を見える化します。経営者にとっては、投資の効果を具体的に確認できる重要な指標となります。
信頼される情報発信力
私たちは、YouTubeチャンネルでも健康情報を発信しています。おかげさまでチャンネル登録者数は2200人を突破しました。
これは、私たちの提供する情報が多くの方に支持されている証です。企業様にとっても、信頼できるパートナーであることの裏付けとなります。
また、出張フィットネスとセミナーも積極的に行っています。企業に直接伺い、職場環境に合わせたプログラムを実施することで、より効果的な支援が可能になります。
地域との連携が生む相乗効果
私たちは、東浦町を中心に、地域全体の健康増進に貢献したいと考えています。
第1回東浦健康ラン・ウォークでは、ボランティアも募集しています。地域の皆さんと一緒にイベントを盛り上げることで、運動機会の増進だけでなく、地域コミュニティの活性化にもつながります。
企業が地域に根ざした健康活動に参加することは、社会貢献というもう一つの大きな意義があります。持続可能な社会の実現には、企業と地域が協力して取り組むことが不可欠です。
健康投資がもたらす二重のリターン
企業にとっての具体的なメリット
健康経営への投資は、企業に明確なリターンをもたらします。
まず、生産性の向上です。社員一人ひとりが心身ともに健康であれば、集中力が高まり、効率的に仕事ができます。これは、売上や利益の向上に直結します。
次に、人材定着率の改善です。離職率が下がれば、採用コストや教育コストを大幅に削減できます。さらに、優秀な人材が長く働いてくれることで、組織の知識やスキルが蓄積されます。
そして、医療費や休職コストの削減です。予防的なアプローチによって、重大な健康問題を未然に防ぐことができれば、長期的に大きなコスト削減につながります。
健康保険料の負担も、社員の健康状態が改善すれば、将来的に軽減される可能性があります。
社会にとっての大きな意義
健康経営は、企業の利益だけでなく、社会全体にも貢献します。
日本は今、少子高齢化と労働力人口の減少という大きな課題に直面しています。この状況下で、一人ひとりが長く健康に働き続けることは、社会全体の持続可能性を高めることにつながります。
Well-beingな社会、つまり誰もが心身ともに健康で幸せに暮らせる社会を実現することは、私たち全員の目標です。企業が健康経営に取り組むことは、この大きな目標に向けた具体的な一歩なのです。
私たちヒューマンフィットネス東浦は、東浦町だけでなく、大府市、刈谷市、知立市、阿久比町、半田市、東海市、知多市など、周辺地域全体の健康づくりをサポートしています。
一企業、一地域の取り組みが、やがて大きな波となって社会全体を変えていく。そんな未来を、私たちは信じています。
今日から始められる健康投資
健康経営は、決して大掛かりな投資から始める必要はありません。
小さな一歩から始めて、徐々に広げていけば良いのです。例えば、週に一度のオンライン体操から始める企業もあります。朝礼時の簡単なストレッチだけでも、十分な効果があります。
大切なのは、「健康は投資である」という認識を、経営者から社員まで全員が共有することです。
そして、専門家のサポートを受けながら、継続的に取り組むことです。
私たち健康経営アドバイザー、健康経営トレーナーの役割は、企業の皆様が健康投資で確実な成果を得られるよう、徹底的にサポートすることです。
心と体に余白を持つこと。それは、個人にとっても企業にとっても、そして社会にとっても、最も価値ある投資なのです。
もし、健康経営について少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひ一度ご相談ください。
東浦町および大府市をはじめとする周辺地域の皆様の健康経営を、私たちヒューマンフィットネス東浦が全力でサポートいたします。
TEL: 090-4264-6609
まずは気軽にお問い合わせください。あなたの企業の未来への投資を、一緒に始めましょう。


