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挫折しない目標設定術:心と体に余白を作る3つの原則
はじめに:なぜ多くの人が健康目標で挫折してしまうのか
「今年こそは痩せる」「毎日運動する」「健康的な生活を送る」
新年や新しい季節の始まりに、こうした目標を立てた経験はありませんか。しかし、その決意は数週間、長くても数ヶ月で消えてしまうことが少なくありません。
私たちヒューマンフィットネス東浦では、多くのお客様と向き合う中で、挫折の原因が「意志が弱い」ことではないことを確信しています。実は、目標の立て方そのものに問題があるケースがほとんどなのです。
当ジムの経営理念は「心と体に余白を」です。この「余白」とは、単なる休息時間のことではありません。ストレスや突発的な業務に追われても、心身ともに健康を保てる回復力と心の余裕のことを指しています。
代表の檜垣は健康経営アドバイザーおよび健康経営トレーナーの資格を持ち、個人の健康を「コスト」ではなく「投資」として捉える視点から、お客様の目標達成を徹底的にサポートしています。
この記事では、私たちが日々の指導で実践している、挫折しない目標設定の3つの原則をご紹介します。健康習慣を無理なく継続し、本当の意味で「心と体に余白を」作るための実践的な方法をお伝えしていきます。
原則1:曖昧な目標を具体的なデータに変える
なぜ「頑張る」では続かないのか
「痩せたい」「運動不足を解消したい」「健康になりたい」
こうした目標を立てる方は多いのですが、実はこれらはすべて曖昧すぎて、実際の行動に結びつきにくいのです。何をどれだけやればいいのか分からないまま、なんとなく運動を始めて、なんとなく続かなくなってしまう。これが挫折の典型的なパターンです。
私たちがまず大切にしているのは、現状を正確に把握することです。
身体の現状を知る「身体機能チェック」
当ジムでは、初回にお客様の身体機能チェックを行います。これは単なる体重測定や体脂肪率の測定だけではありません。
例えば、「腰が痛い」と訴えて来られたお客様がいたとします。多くの方は「腹筋が弱いから」と考えがちです。しかし、実際にチェックしてみると、股関節の可動域が極端に狭かったり、姿勢の歪みが原因だったりすることが多いのです。
このような場合、目標を「腹筋を鍛える」としてしまうと、根本的な解決にはなりません。正しい目標は「3ヶ月で股関節の柔軟性を改善し、腰痛を軽減する」となります。
実際に、50代の男性のお客様で、長年の腰痛に悩まされていた方がいました。身体機能チェックの結果、骨盤の傾きと太ももの裏側の筋肉の硬さが原因と判明しました。そこで目標を「週3回、骨盤調整のストレッチを10分間行う」と設定したところ、2ヶ月で腰痛が大幅に改善されました。
健康診断の結果を行動目標に変換する
「健康診断の結果、いよいよ放っておけない数値が出てしまった」という方も多くいらっしゃいます。メタボリックシンドロームの診断を受けた方や、血糖値や血圧が気になる方々です。
こうした場合も、ただ「痩せなきゃ」と思うだけでは行動は続きません。私たちがお勧めするのは、健康診断の具体的な数値を行動目標に落とし込むことです。
例えば、「体脂肪率を3ヶ月で3%減らす」という結果目標と同時に、「週に3回、30分の有酸素運動を行う」という行動目標を設定します。行動目標は自分でコントロールできるため、達成感を得やすく、継続につながります。
心の現状を知る「健康アンケート」
私たちは、身体だけでなく心の状態も重視しています。なぜなら、精神的な余白がなければ、どんなに良い運動プログラムも続かないからです。
健康アンケートでは、睡眠の質、ストレスレベル、生活リズムなどを詳しくお聞きします。ここで見えてくるのが、意外な挫折の原因です。
ある40代の女性のお客様は、「お腹が空いていないのに食べてしまう」という悩みを抱えていました。詳しくお話を聞くと、仕事のストレスが原因で、食べることでストレスを発散していたのです。
この場合、単純に「運動量を増やす」だけでは解決しません。目標を「ストレス耐性を高めるための自律神経ケア」に設定し、激しい運動だけでなく、ヨガや呼吸法なども取り入れることで、根本的な解決につながりました。
データに基づいた目標設定は、無駄な努力を省き、最短距離で結果を出すための第一歩なのです。
原則2:時間がなくても続けられる効率的な目標設計
「時間がない」という現代人の現実
私たちが日々お客様と接する中で、最もよく聞く言葉が「時間がない」「忙しい」です。
仕事、家事、育児、介護。現代人の生活は驚くほど多忙です。特に刈谷市や東浦町周辺にお住まいの方々は、通勤時間も長く、平日は帰宅するだけで精一杯という方も少なくありません。
だからこそ、目標設定には「効率性」と「柔軟性」が不可欠なのです。
時短トレーニングで時間的余白を作る
「運動は1時間やらないと効果がない」と思っていませんか。実は、これは大きな誤解です。
私たちが強く推奨しているのが「タバタトレーニング」です。これは、20秒間の高強度運動と10秒間の休息を8セット、合計4分間で行うトレーニング方法です。
「たった4分で本当に効果があるの?」と疑問に思われるかもしれません。しかし、研究によれば、この短時間高強度トレーニングは、長時間の有酸素運動と同等、場合によってはそれ以上の効果があることが分かっています。
実際に、30代の会社員の男性のお客様は、「週3回、タバタ式トレーニングを4分間」という目標を立てました。最初は「こんな短時間で...」と半信半疑でしたが、3ヶ月後には体脂肪率が5%減少し、持久力も大幅に向上しました。
何より素晴らしかったのは、「これなら続けられる」という自信を持てたことです。1時間の運動は心理的ハードルが高いですが、4分なら「ちょっとやってみよう」と思えます。
スモールスタートで確実に習慣化する
もう一つ重要なのが、「スモールスタート」の考え方です。
いきなり「毎日1時間走る」という目標を立てると、達成できない日が出てきたときに、「自分はダメだ」と自己否定してしまいます。これが挫折の始まりです。
私たちがお勧めするのは、「毎日5分のストレッチを行う」といった、達成率100%を目指せる小さな目標からスタートすることです。
「そんな少しで意味があるの?」と思われるかもしれません。しかし、習慣化において最も重要なのは「毎日続けられた」という成功体験なのです。
ある60代の女性のお客様は、運動経験がほとんどありませんでした。そこで、「朝起きたら5分間のラジオ体操をする」という目標から始めました。1ヶ月後には、この5分が生活の一部になり、自然と「もう少し動きたい」という気持ちが芽生え、徐々に運動時間を延ばしていくことができました。
小さな成功の積み重ねが、大きな習慣を作るのです。
環境の変化に対応できる柔軟な目標
在宅勤務が増えた現代、働き方は多様化しています。出張が多い方、リモートワークの方、シフト勤務の方。生活パターンは人それぞれです。
だからこそ、「毎週火曜日18時にジムに行く」という固定的な目標だけでは、環境の変化に対応できません。
私たちは、オンライン体操や健康動画サイトなど、場所を選ばずに運動できる選択肢も提供しています。
例えば、営業職で出張が多いお客様の場合、「週3回の運動」という目標に対して、「ジムに行ける日はジム、出張中はホテルの部屋でオンライン体操、疲れている日は自宅でストレッチ動画」という複数の選択肢を用意します。
こうすることで、「今週は出張で行けなかった」という理由で目標を完全に放棄してしまうリスクを防げます。
柔軟性のある目標設計が、長期的な継続を可能にするのです。
原則3:一人で頑張らない「伴走支援」の力
運動だけでは健康は手に入らない
ここまで読んで、「運動の目標を立てればいいんだ」と思われたかもしれません。しかし、実は運動だけでは十分ではありません。
私たちが15年以上の指導経験の中で確信しているのは、運動、食事、休息の3つが統合されて初めて、本当の健康が手に入るということです。
運動と食事を連動させる目標設定
当ジムのパーソナルコーチングには、食事指導が含まれています。これは、運動の効果を最大限に引き出すためです。
例えば、「運動しているのに全然痩せない」という悩みを持つ方がいます。詳しくお話を聞くと、運動後に「頑張ったご褒美」として高カロリーの食事を摂っていたり、運動で消費したカロリー以上に食べてしまっていたりすることが多いのです。
私たちがお勧めする目標設定は、運動と食事を連動させることです。
「食後30分以内に軽い運動を15分行い、血糖値の急上昇を防ぐ」 「筋トレをした日は、必ずタンパク質を体重1kgあたり1.2g摂取する」
このように、運動と食事を組み合わせた具体的な行動目標を立てることで、相乗効果が生まれます。
実際に、40代の男性のお客様で、メタボリックシンドロームの診断を受けていた方がいました。運動プログラムと並行して、「夕食後に20分のウォーキング」「夕食の炭水化物を半分に減らし、その分野菜を増やす」という統合的な目標を立てたところ、6ヶ月で体重が12kg減少し、血液検査の数値も大幅に改善しました。
休息も目標に組み込む
意外に思われるかもしれませんが、私たちは「休息」も目標に組み込むことを推奨しています。
なぜなら、疲労が蓄積した状態では、どんなに良い運動プログラムも効果が半減してしまうからです。
「23時までにはスマートフォンを見るのをやめ、自律神経を整える」 「週に1日は完全休養日として、軽いストレッチだけにする」
こうした休息の目標を立てることで、持続的に運動を続けられる心身の状態を保つことができます。
ある30代の女性のお客様は、仕事のストレスで睡眠の質が悪く、常に疲れている状態でした。運動目標と並行して、「22時30分には入浴を済ませる」「寝る前にヨガの呼吸法を5分行う」という休息の目標を立てました。
すると、睡眠の質が向上し、それに伴って運動のパフォーマンスも上がり、さらに日中の集中力も高まるという好循環が生まれました。
徹底伴走支援で挫折を防ぐ
どんなに完璧な目標を立てても、人間である以上、モチベーションが下がる時期は必ず来ます。仕事が忙しくなったり、体調を崩したり、プライベートで悩みが出てきたり。
私たちが「徹底伴走支援」を大切にしているのは、こうした困難な時期を一緒に乗り越えるためです。
定期的な身体機能チェックや健康アンケートで、お客様の変化をいち早く察知します。数値が改善していれば、それを一緒に喜び、次の目標を設定します。停滞期に入っていれば、原因を一緒に考え、プログラムを調整します。
ある50代の女性のお客様は、最初の2ヶ月は順調に体重が減少していましたが、3ヶ月目に停滞期に入りました。多くの方がここで諦めてしまいます。
しかし、私たちは停滞期を「体が新しい状態に適応している時期」と説明し、目標を「体重減少」から「筋力向上」に一時的にシフトしました。すると、お客様のモチベーションが回復し、1ヶ月後には再び体重が減り始めました。
一人で頑張るのではなく、専門家と共に目標を調整しながら進むことで、挫折のリスクを大幅に減らすことができるのです。
地域とのつながりがモチベーションを生む
私たちが主催している「東浦健康ラン・ウォーク」のようなイベントも、目標達成の重要な要素です。
個人で黙々とトレーニングを続けるのは、時に孤独で辛いものです。しかし、同じように健康を目指す仲間と一緒に汗を流し、達成感を共有することで、モチベーションは大きく高まります。
「次のイベントまでに、5km完走できるようになりたい」という具体的で楽しい目標を持つことで、日々のトレーニングにも意味と楽しさが生まれます。
挫折を成長に変える:私たちの実践例
ここで、実際に当ジムで目標を達成されたお客様の事例をいくつかご紹介します。
事例1:腰痛に悩む40代男性の場合
デスクワークで長年腰痛に悩まされていたAさん。最初は「腰痛を治したい」という漠然とした目標でした。
身体機能チェックの結果、股関節の可動域の狭さと、体幹の筋力不足が原因と判明。目標を「3ヶ月で股関節の柔軟性を20%向上させる」「週3回、体幹トレーニングを15分行う」と具体化しました。
さらに、「1時間座ったら5分のストレッチ休憩」という仕事中の行動目標も追加。食事面では、炎症を抑える効果のある青魚を週3回食べることを目標にしました。
3ヶ月後、腰痛は大幅に軽減し、Aさんは「人生が変わった」と喜んでくださいました。
事例2:メタボ診断を受けた50代男性の場合
健康診断でメタボリックシンドロームの診断を受けたBさん。最初は「とにかく痩せなきゃ」という焦りだけがありました。
私たちは、まず健康アンケートで生活習慣を詳しくヒアリング。夜遅い夕食と、ストレスからの間食が大きな問題でした。
目標を「3ヶ月で体重5kg減、腹囲5cm減」という結果目標と、「夕食は19時までに済ませる」「間食の代わりにナッツを用意する」「週3回、タバタトレーニングを行う」という行動目標に分けました。
最初の1ヶ月は、スモールスタートで「週2回、10分の運動」からスタート。徐々に負荷を上げ、6ヶ月後には体重が10kg減少し、メタボの基準値を下回りました。
事例3:運動経験ゼロの60代女性の場合
運動経験がほとんどなかったCさん。「年齢的に今から始めても...」という不安を抱えていました。
私たちは、「毎朝5分のラジオ体操」という、誰でもできる目標からスタート。1ヶ月後には習慣化し、「もう少し動きたい」という前向きな気持ちが芽生えました。
徐々に運動時間を延ばし、6ヶ月後には週3回、30分のトレーニングをこなせるように。「孫と一緒に遊べるようになった」「旅行で長時間歩いても疲れなくなった」と、生活の質が大きく向上しました。
まとめ:心と体に余白を作る戦略的目標設定
挫折しない目標設定の3つの原則を振り返りましょう。
原則1:曖昧な目標を具体的なデータに変える 身体機能チェックや健康アンケートで現状を正確に把握し、根本原因に基づいた具体的な行動目標を立てる。
原則2:時間がなくても続けられる効率的な目標設計 タバタトレーニングなどの時短メソッドとスモールスタートで、忙しい中でも継続できる仕組みを作る。柔軟な選択肢を用意し、環境の変化に対応できるようにする。
原則3:一人で頑張らない「伴走支援」の力 運動、食事、休息を統合した目標を立て、専門家の徹底伴走支援で挫折を防ぎ、地域とのつながりでモチベーションを維持する。
これらの原則に基づいた目標設定は、単に健康になるためだけのものではありません。ストレスに強く、突発的な業務にも対応できる「心と体の余白」を作り、人生のパフォーマンスを持続的に高めるための投資なのです。
私たちヒューマンフィットネス東浦は、健康経営アドバイザーとしての専門性を活かし、個人のお客様だけでなく、企業の健康経営支援にも力を入れています。従業員一人ひとりが心と体に余白を持つことが、組織全体の生産性向上につながると確信しているからです。
刈谷市をはじめ、周辺地域の皆様へ
ヒューマンフィットネス東浦は、東浦町を拠点に、刈谷市、大府市、知立市、阿久比町、半田市、東海市、知多市など周辺地域の皆様の健康をサポートしています。
「今度こそ健康習慣を続けたい」「効率的に結果を出したい」「専門家のサポートを受けながら確実に目標を達成したい」
そんな思いをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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あなたの健康目標を、挫折しない戦略に変えるお手伝いをさせていただきます。心と体に余白を作り、より豊かな人生を送りましょう。


